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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2018-10-16

「適任者はここにいる」騏驥を而乗ら不釈て、焉んぞ皇皇として而更に索めん

騏驥を而乗ら不釈て、焉んぞ皇皇として而更に索めん
―釈騏驥而不乗、焉皇皇而更索―

[原文](三国志 魏書 杜襲伝)
釋騏驥而不乘、焉皇皇而更索。

[書き下し文]
騏驥を而乗らず釈(す)て、焉んぞ皇皇として而更に索(もと)めん。

[原文の語訳]
駿馬を乗らずに放置したままで、どうして慌ただしく他に探し求めるのか。

[解釈]
所有している優秀な馬をそのままにして、どうして他からさらに優秀な馬を探してこようかとというのか。適任者がいるのだから、別の人材を探す必要などないということです。
適材適所に人材や物事を配置できるマネージャーがいる組織は発展するものです。
特に急ぐ場合、最適なものがない中でも適切なものを見つけられるような眼力を身につけたいですね。時間をかけて最上を目指すより、手早く上位に達する方がプラスになる場合が多いものです。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2018-08-29

「道義に外れた行動では失敗する」夫事を挙げて而義に於本か不、未だ敗れ不る者有る也

夫事を挙げて而義に於本か不、未だ敗れ不る者有る也
―夫挙事而不本於義、未有不敗者也―

[原文](三国志 魏書 桓階伝)
夫舉事而不本於義、未有不敗者也。

[書き下し文]
そもそも事を挙げて義において本かず、いまだ敗れざる者あるなり。

[原文の語訳]
そもそも行動を起こしても道義を基本としなければ、いまだに失敗者となる。

[解釈]
道義に基づかない行動は失敗に繋がるということです。
利己的な正義では世間には通用しません。社会貢献という正しい大義のもとであれば自ずと言動も伴ってくるものです。
目先の利益や自己満足、名誉欲や周囲の甘言にのせられて思いつきで言動を起こすようなトップには困りものです。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2018-04-03

「トップはトップの取るべき戦術を」此非大將法也

此れ大将の法に非ずなり
―此非大将法也―

[原文](三国志 魏書 張遼伝)
此非大將法也。

[書き下し文]
此れ大将の法に非(あら)ずなり。

[原文の語訳]
これは大将が採用する方法ではない。

[解釈]
体一つで相手方に乗り込んで説得したことに対し、そういった危険な方法は大将がとる策ではないということです。
トップにはトップの取るべき戦術があります。あまりに危険を顧みない単身乗り込む奇策には大きなリスクが伴い、もしものことがあると自らの組織全体に大きなダメージや動揺を与えることになります。
トップとして極端に卑屈になったり無謀にも思える言動をとる場合は、その後の組織内の安定化を念入りに計算した上で行なうようにしたいものです。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2018-02-27

「実務者に媚びない」不媚於竈

於いて竈に媚びず
―不媚於竈―

[原文](三国志 魏書 杜畿伝)
不媚於竈。

[書き下し文]
於いて竈(かまど)に媚びず。

[原文の語訳]
竈(かまどの神)に媚びない。

[解釈]
竈(かまどの神)は二人いて、奥に祀られる決定権を持つ人と、前段階にいる実際の竈にいる実権を握っている人、この竈にいる人物を通さなければ決定段階まで行くことすらできない。その実務者に媚びないということです。
取引先で有利に事を運ぶために、担当者に優遇して上司に対して便宜を図ってもらうようなことはしないとうことです。
常連客や大手の取引先の担当者にばかり贔屓しないように注意しなくてはいけませんね。過度になると贈収賄の罪にも問われかねません。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2018-01-19

「平常でも成長は難しいもの」平地無險、猶尚艱難

平地は険無し、なおかつ艱難
―平地無険、猶尚艱難―

[原文](三国志 魏書 董昭伝)
平地無險、猶尚艱難。

[書き下し文]
平地は険無し、なおかつ艱難(かんなん)。

[原文の語訳]
平地には険しところはない、それでも困難なものである。

[解釈]
平坦な地を進軍するだけでも決しては容易ではないということで、現状のまま上昇を続けることでさえ難しいということです。
今のまま何事もないとしても業績を上げ続けることは難しく、さらに何か事が起きたとするとさらに困難を極めることを胆に命じることが大事だということです。
競合相手やライバルがいないところでもシェアを伸ばし続けることは決して楽ではありません。まして相手が登場したらなおさらです。同様に相手の領域を切り崩すのは更に困難を極めるのです。
現状を維持したままで伸び続けることはありません。常に効率化を続け、成果が頭打ちとなったときには撤退や削ぐことも考えておかなければいけません。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2017-11-20

「恐れるあまり道義を忘れてはいけない」畏死忘義、何以立世

死を畏れて義を忘れるは、何を以て世に立つか
―畏死忘義、何以立世―

[原文](三国志 魏書 王脩伝)
畏死忘義、何以立世。

[書き下し文]
死を畏れて義を忘れるは、何を以て世に立つか。

[原文の語訳]
死を畏れて道義を忘れるようでは、どうやって世に立てるというのか。

[解釈]
死を恐れて義理を欠くようでは、とうてい世の中で生きていけないということです。
自分を評価してくれた人が亡くなったのだから、死罪となることも顧みずに慟哭しなくてどうするという強い忠誠心が垣間見えます。
自らの保身のため、世話になった人々に対して簡単に義理や人情を捨てるような人は、人の役に立つ、立身出世など望めないということです。
経営が苦しいことを理由に、長年付き合っている取引先から、安価な別業者に安易に乗り換えないようにしたいものです。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2017-11-13

「運営は時世に臨機応変で」世異事變、治國不同

世異りて事変す、国を治むるは同からず
―世異事変、治国不同―

[原文](三国志 魏書 袁渙伝)
世異事變、治國不同。

[書き下し文]
世異りて事変す、国を治むるは同からず。

[原文の語訳]
時世が異なれば事柄も変化する、国の治め方は同じではない。

[解釈]
時代が違えば世の中の状況も違ってきます。当然、政治の仕方も違ってくるということです。
組織の運営も同じで、いつまでも旧態依然のままではいけません。
結果が出ていながら改善もせず同じことを繰り返し言っているだけでは時代に置き去られて衰退するのみです。
変えてはいけないところと変えなくてはいけないところをしっかり把握して、進歩発展できる組織づくりをしていきたいものです。

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こうめい@なるぱらnarupara@mstdn.jp
2017-10-18

「期待される存在に」吾之子房也

吾の子房なり
―吾之子房也―

[原文](三国志 魏書 荀彧)
吾之子房也。

[書き下し文]
吾の子房なり。

[原文の語訳]
私の子房である。

[解釈]
彼は劉邦を補佐した張良子房的な存在であるということです。
曹操が荀彧を迎えいれたときの褒め言葉で、実際に彼は生前大いに活躍します。
現代的な言い方だと「これで百人力」「キミがいれば勇気百倍」となるのでしょうか。
あまり過度な期待をかけられるとプレッシャーにもつながりかねません。期待する方も大げさに表現し過ぎないように注意したいものです。
百倍まではいかなくとも人一倍程度は期待される存在になりたいものです。

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