#メモ #企画展 #捕虜になった記者 #新潟日報 #小柳胖
" 文化の記憶館には、ハワイ時代に小柳が書いたとみられるジャーナリズム論「馬のいばり(真実の報道について)」が残されている。いばりとは尿のことだ。米進駐軍が出てくるので、占領期に記したと思われる。細かく紹介する紙幅はないが、印象に残った部分を引用する。
「この戦争で日本人の大部分が『悠久の大義に生きる』『皇国護持の聖戦』『祖国の難に赴く』というような文字に如何に魅力を感じさせられた事か。ところが国民が悠久の大義とは一体何であるか、皇国護持とは何であるかという意味をはっきり云えたものがあるのだろうか」
国民を戦争に駆り立てた言葉の空疎さ、思考停止状態になることの危うさを突いている。「正義の戦争」と言った途端に、他者への暴力や侵略行為は正当化されてしまう。戦火が絶えない現代に生きる人間にとっても、重く響く指摘だ。
"
捕虜になった記者 小柳胖の言づて 戦後80年 新潟から | 生活ニュースコモンズ
https://s-newscommons.com/article/10349