Core DevicesとRebbleの対立
最近、Pebbleを開発・販売しているCore Devicesと、9年前にPebbleがFitbitに売却されて開発が停止してしまって以来ユーザーコミュニティを支えてきたRebbleとの関係が悪化してしまっているようです。その一連の話はGigazineの「Apple Watchよりも先に登場した元祖スマートウォッチ「Pebble」が復活も開発コミュニティと生みの親が対立し再び危機に陥る」という記事に日本語で詳しく解説されているのでこちらを読んでいただいたほうがいいかもしれません。
それぞれの立場についてはRebbleは「Core Devices Keeps Stealing Our Work」という攻撃的なタイトルのブログ記事で、これに対する反論をCore Devices代表のEric Migicovskyが「Pebble, Rebble, and a Path Forward」という一見前向きなブログ記事で述べています。争点は主にPebbleのApp Storeの権利と、Pebble OSの権利、そして管理のあり方です。まとめて言えば、Rebbleはこれまでの自分たちの貢献も含めて、Core Devicesがすべて我がものとしようとしていると訴えているのに対し、EricはそもそもオープンソースなのだからRebbleが独占するのがおかしいと主張しているようです。
Pebbleユーザーとして利害関係のある第三者の立場で言わせてもらえば、このようなゴタゴタはPebbleの未来を暗くするだけなのでやめてほしい、互いに協力し合ってコミュニティを盛り上げてほしい、というのが正直なところです。Rebbleのこれまでの貢献には非常に感謝していますが、自分たちが数十万ドル費やしてきたというのも有償登録ユーザーあってのことなのですから、自腹を切ってきたかのように主張するのもどうかという気がします。一方でEricも彼らに対する敬意を失ってはならないでしょう。
ユーザーが容易に文字盤やアプリを開発できるオープンな環境こそがPebbleの最大の特長なのですから、それを損なうようなことはぜひとも避けてもらいたいものです。せっかく復活したPebbleがこのようなことでまた窮地に立ってしまうことになったら、私は悲しくてなりません。





