姫路 遊示堂 鯛焼き
御座候は別として、他に「ここの今川焼きが美味しい」というような話はあまり聞いたことがないような気がします。しかし、ほぼ形が違うだけの鯛焼きについては各地に名店と呼ばれる店がありますよね。違う形で焼くだけのように見えるのにどうしてこういう差が出るのかが不思議なところですが、天然物と養殖物というように区別されたり、独特のこだわりを持たれているのも鯛焼きだけです。
御座候のお膝元である姫路にも、鯛焼きの美味しい店があります。姫路駅近くのおみぞ筋商店街にある東駅前店と、姫路城近くの西二階町商店街にある西二階町店の2つの店舗を持つ「遊示堂」という鯛焼き専門のお店で、特に東駅前店の方は週末には行列ができているのをよく見かけます。鯛焼きとしては特別なところがあるわけでもなく、いわゆる養殖物なのですが、香ばしくカリッと焼き上げられた皮に、甘み強めのつぶあんがたっぷり入っています。私もこちらの鯛焼きが大好きで、たびたび手土産に買って帰って、妻と二人で食べています。
もちろん店先ですぐに食べるのが一番美味しいのですが、しばらく時間が経ってしんなりしてしまったものも、電子レンジで30秒ほど温めてからオーブントースターで4〜5分炙ってやれば、また皮はカリカリ、餡は熱々の状態になって美味しくいただけるようになります。炙っているときに香ばしい香りが漂ってくるのもたまりません。外側にちょっと溢れているあんこがちょっと焦げるのがまた美味しいポイントです。
鯛焼きなんてどこのお店でも似たようなものではないのか、美味しくない鯛焼きなんてあるのかと思ったこともありましたが、実際遊示堂と比べるとその辺の鯛焼きではもう満足できません。その違いは一体何なのか、ハッキリとは分からないのですが、衣の生地とあんこのバランスでしょうか。1つの型で1度に6匹焼く養殖物とはいえ、1時間近くかけて弱火でじっくり焼き上げているということなので、それが美味しさの秘密・秘訣なのでしょう。それはさすがに素人には真似できません。まあ鯛焼きの型が自宅にあるという人はほとんどいないと思いますが。
なお、こちらの遊示堂の鯛焼きは2025年末時点で1匹160円となっています。主原料の小麦粉の価格高騰や、かかっている手間を考えるともっと高くてもおかしくないように思いますし、都会ではきっともう少し高いでしょう。価格以上の価値はあると思うので、姫路に遊びに来た際にちょっと小腹がすいたら、ぜひ試してみてください。
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